石綿 敦

石綿 敦

クリエイティブ・ディレクター

多くのクリエイターがそうであったように、私も親戚中から「この子は天才なのではないか?」とささやかれて育ちました。夏休みに祖父母の家を訪ねると、彼らはいつもたくさんの色鉛筆と紙を用意して待っていてくれ、私が描く絵を楽しみにし、賞賛してくれたのです。自分は特別な子供だと信じていた当時の私にとって、絵で大人達を驚かせることは最高の歓びでした。

表現の道具だった色鉛筆と紙は、今や1台のMacBook Proに集約されました。天才ではない私のアイディアが、論理と戦略なしに世の中に出ることはありませんし、オーディエンスも、もはや親戚だけではなくなりました。環境は時代とともに大きく変わりましたが、自分の創作物で多くの人を楽しませたいという単純な思いは、数十年経った今でも何ら変わっていないようです。

私を信頼し、期待をかけてくれるクライアントの方々や、いつも力を貸してくれるEuro RSCGのメンバーが周りにいる限り、彼らを幸せにする一流の仕事をする。それが今の私の最高の歓びとなっています。